追悼 熊沢時寛様

2/27/11

 我が国ヨットデザイン界の重鎮であった熊澤時寛氏の葬儀は、平成23年2月27日(日)に多数の舟艇界やヨット界の皆様のご参列のもと、厳粛に執り行われました。享年89歳でした。
熊澤氏はK16クラスを代表とする各種ディンギーや、青木洋氏が自作して我が国で初めて世界一周を果たした“信天翁U”(K20クラス)、太平洋を4回も横断した“垂乳根”(K28クラス)など、数多くのクルーザーの設計建造に携わってこられました。ご自身の船好きから、相手の立場に立ち、あらん限りの協力をされるとともに、損得抜きで自作者の応援・指導を行うなど、ヨットの普及に努めてこられました。また、日本舟艇工業会や、日本ヨット協会などの各種委員を勤められるとともに、故野本謙作先生が“熊澤学校”と呼ばれた熊澤舟艇研究室を開設し、ヨットの設計建造の勉強をしたいという多くの若者を育ててこられました。このような、我が国舟艇界の発展に貢献された業績に対して、平成7年に運輸大臣表彰を、さらに平成12年に運輸省から由緒ある「交通文化賞」を授与されました。
ここに謹んで哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈りいたします。