第33回セーリングヨット研究会議事録


注:Internet Exploreの最新版でご覧ください.(Netscapeでは,図が過大表示されます.)

1.日 時:2007年 12月 1日(土)

        13:00〜 研究会
        17:00〜 懇親会


2.場 所:

        研究会 - 八景島マリーナ2F会議室
        懇親会 - パラダイスキッチン(八景島シーパラダイス内)


3.出席者:(敬称略,順不同)

今北文夫,楳田壽雄,大橋且典,柿添光治,金井紀彦,木下 健,小暮欣也,小林 寛, 沢地 繁,高石敬史,高橋太郎,谷 信男,田原裕介,寺尾 裕,永海義博,西川達雄, 林賢之輔,東島和幸,深澤塔一,前田輝夫,増山 豊,松井亨介,丸尾 孟,茂木雅洋, 山口眞裕,横井達郎,芳村康男
懇親会のみ出席 :矢島 博 (以上,28名)

←クリックすると大きな写真をご覧いただけます.

 【皆さんの写真,研究会の様子はこちら】


4.開会ならびに会員近況報告

 開会にあたり,八景島マリーナの三園 徹様よりマリーナの概要についてお話を頂きました.同マリーナは八景島シーパラダイスの一角にありますが,私営のシーパラダイスマリーナとは別の公営のマリーナとのことで,大学のヨット部の470やスナイプがおかれています.土,日は10大学程のヨット部の学生さんが合宿をして練習しています.
  会員近況報告は今回も皆さんにたっぷりとお話頂きました.皆さん全員に発言頂く,すなわち話題を提供頂くことによってお互いの状況を理解し,情報交換の場とするというのが当研究会の大きな目的の一つでもありますので,皆さんにご理解をいただきつつ進めました.とは言えいつも議題の講演時間にしわ寄せがいき,皆さんにせわしない思いをさせご迷惑をおかけしておりますことも合わせてお詫び申し上げます.


5. 議事
(1)和船を訪ねる旅                      高石敬史

←クリックすると大きな写真をご覧いただけます.

 「三等船大工の呟き」(一)〜(十)など,船大工道具や木造船建造に造詣の深い山田佑平氏(函館在住)から,著書多数をいただいた縁で,木造和船について勉強することになった.しかし,資料や著書だけでは,木造和船にほとんど触れていない者にとって,隔靴掻痒の感があるので,出来るだけ実物を見ることにした. 一昨年5月に,佐渡旅行をして,たらい舟や北前船の復元船を見てまわったのが,「木造和船を訪ねる旅」への契機となった.昨年は,山田氏(函館在住)に直接会って,氏の最近の研究成果を教示してもらうと共に,青森や函館にある木造和船の博物館・資料館を訪れて,北日本で働いていた和船の実態に触れる機会を持った.この年は瀬戸内海や日本海沿岸にも足を向けた.本年(2007年11月)には,新潟市歴史博物館における「特別展船と船大工」とミニ・シンポジウムに参加した. 講演では,これらの博物館や幾ヶ所のフィールドで観察した木造和船約20隻をスライドの映像で紹介した.なかでも,みちのく北方漁船博物館に数多く展示されている「むだまはぎ」に筆者は興味を惹かれている.今後も各地の和船を構造・造船のハードの面と,これらの舟を生んだ民俗学的なソフトの面から見て行きたいと思っている.

配布資料(.pdf)はこちら
パワーポイントファイル(.ppt)はこちら

なおこのご発表内容は,木造和船のことを勉強しようとする方には非常に貴重な資料になると考えられますので,これらの資料を研究会ホームページからも直接閲覧できるようにさせて頂きたいと思います.



(2)日本の漁船スパンカーの空力特性              芳村康男

←クリックすると大きな写真をご覧いただけます.

 わが国の漁船に装備されているスパンカーの原型は,昭和初期に千葉県の漁師,石橋宗吉氏が試行錯誤を重ねて製作したと伝えられている.その後各種のスパンカーが経験的に開発・改良される中で,1枚帆から2枚帆(マスト側で折り返して両舷に開けるようにしたもの)へと変遷した.この2枚帆の構成はわが国独特であるが,その流体力学的な効果を明らかにした研究はなかった.ここではこのような2枚帆の模型を試験水槽で曳航し,流体力を測定するとともに流れの可視化を行った.その結果,1枚帆よりも風向への向首性能が良いなどの特徴が明らかになった.(文責:増山)

pdfファイル(.pdf)はこちら




(3)Excelによるセーリングヨットの帆走性能計算(VPP)     増山 豊

←クリックすると大きな写真をご覧いただけます.

 Excelのソルバー機能やVBAプログラミング機能を用いて,セーリングヨットの帆走性能計算(VPP)を行う方法を紹介した.対象艇は筆者が基本設計した「KIT34」を用いている.計算用のExcelファイル,計算法の説明,ならびに計算上の注意は研究会のホームページ上に掲載されているので,ご利用頂きたい. なお,この計算には船型に関する実験データが必要になるので,すぐにどんな艇のVPP計算でもできるという訳ではない.任意の艇についての計算が容易にできるように,今後改良を加えていきたいと考えている.

「Excelによるセーリングヨットの帆走性能計算(VPP)」(pdfファイル)はこちら
まずはエクセルファイル使用上の注意(pdfファイル)をお読みください.
エクセルファイルはこちら.



5.懇親会

←クリックすると懇親会の様子の写真をご覧いただけます.


 講演会終了後,八景島シーパラダイス内のパラダイスキッチンにて忘年会をかねた懇親会を盛大に行いました.
なお,研究会幹事をお勤めいただいている永海様が,来春よりアメリカ勤務になるとのことを突然お聞きしましたので,急遽永海様の送別の乾杯をして締めくくらせて頂きました.永海さんお元気で〜!



6.次回予定

   日時:4月下旬の土曜日頃
   場所:東京大学生産技術研究所



(文責;増山.講演概要は基本的に発表者に記述頂いております.)

 SYRAホームページへ