第31回セーリングヨット研究会議事録


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 第31回セーリングヨット研究会は,平成19年3月21日(水:春分の日),東京港有明「船の科学館」前の桟橋に停泊中の,海王丸船上にて開催されました.思い起こせば,1994年12月17日(土)に神戸港停泊中の海王丸船上にて,第5回セーリングヨット研究会を開催させて頂いてから,13年近く過ぎたことになります.その間に富山湾での座礁事故という重大な危機に直面いたしましたが,見事に復旧された海王丸船上でこのように再び盛大に研究会を開催させて頂くことができたことに,深く感動いたしました.
 出席者38名に加えて,海王丸から雨宮船長はじめ5名のご出席を頂き,大変盛況の内に見学会,研究会,懇親会を行わせて頂きました.当日は春分の日でもあり,行事が重なって残念ながらご出席頂けなかった方も多かったのですが,雨宮船長から,海王丸復旧に際して研究会会員各位から頂いたご支援に深く感謝いたしますとのご挨拶がありました.

1.日 時:2007年 3月 21日(水)

        13:00〜14:00 海王丸見学
        14:00〜15:00 会員近況報告
        15:00〜17:30 研究会
        17:45〜19:45 懇親会


2.場 所:

        研究会 - 航海訓練所練習船・海王丸,講義室
              東京港有明,船の科学館前 航海訓練所所有明桟橋
        懇親会 - 海王丸,士官食堂


3.出席者:(敬称略、順不同)

安部光弘,市川昌幸,今北文夫,岩嵜正城,上野道雄,梅田直哉,楳田壽雄,大野康一郎,大橋且典, 金井紀彦,木下健,小暮欣也,小林寛,桜井晃,沢地繁,高石敬史,田原裕介,寺尾裕,永海義博, 西川達男,林賢之輔,東野伸一郎,深澤塔一,藤井茂,藤瀬雄輔,増山豊,松井亨介,村尾麟一, 森純男,矢島博,山口眞裕,横井達郎,芳村康男
【海王丸関係者】雨宮伊作,中村直哉,中野弘也,伊東正人,阿部
【新入会員】鵜沢潔,柿添光治,谷信男,前田輝夫,茂木雅洋(以上43名)

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 【皆さんの写真,研究会の様子はこちら】

4.議 事

(1)【海王丸関連講演】海王丸海難復旧とその後の取組み   海王丸船長 雨宮伊作・海王丸次席三等航海士 中野弘也

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 平成16年10月の海王丸走錨海難発生から修復の過程について説明し,さらに再就航後の航海訓練の様子や青少年に対する海事広報の取組みについて紹介した.また,波漂流力を考慮した荒天避泊法を開発し,実際に使用して検証した結果を報告した.

ハンドアウト資料(.pdf)はこちら
「帆が教えるもの」(2005年7月18日付天声人語,pdf)
「練習船の歌が聞こえる」(KAZI,2007年3月号より)



(2)【海王丸関連講演】機帆走による燃料節減について     海王丸三等航海士 中村直哉

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 燃料費高騰に伴う節減対策として,海王丸の縦帆を用いた機帆走による燃料節減効果と減揺効果について実船試験を行い,機関回転数を一定に制御した場合視風向が45度以上で展帆すると燃料節減に有効であることを紹介した。

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(3)【海王丸関連講演】練習帆船の安全で効率的な冬季北太平洋横断航海について  海王丸三等次席航海士 伊東正人

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 冬季北太平洋を横断しハワイに至る遠洋航海にあたって,航海に影響を与えるエルニーニョ等の気象現象を時間的距離的なスケール毎に分類して,ルーティングを行う方法について,その計画と実行結果を報告した。

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(4)クルージングヨットの転覆沈没に関する実験的研究    梅田直哉

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2003年9月15日琵琶湖で発生した,21フィートのクルージングヨットの事故について,その転覆と沈没の条件を特定するために実験的研究を実施した.実験は,事故船の縮尺模型を用いて,送風機のある曳航水槽で実施した.制御されないタッキングによる大傾斜を模擬するため,横風中で突然その拘束を取りのぞき,その後の挙動を調べた.この結果と復原力計算から,制御されないタッキングから転覆にいたるのは風速8m/s以上であることを明らかにした.また、風速10m/s以上の条件下では,倒立状態からヨットは復原するが船尾トリムが大きくなり,そこで船首のベンチレーター用の穴が開いていると沈没にいたると結論づけた.

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(5)チェサピークセーリングヨットシンポジウム報告(1) 講演概要   増山 豊

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 2007年3月2,3日に,アメリカのアナポリスで開催された,第18回Chesapeake Sailing Yacht Symposium で発表された論文の概要について述べた.今回のシンポジウムでは17編の論文が発表されたが,内訳は大まかに言って,水槽や風洞試験に関するもの7編,CFDに関するもの5編,操縦運動などのシミュレーションに関するもの3編,複合材料に関するもの2編であった.これらの最初の頁のコピーと論文要旨を配布資料として示した.なおこれらの内で,増山らはセールダイナモメータ船「風神」を用いて計測したIMSセールの空力性能と断面形状,ならびにこれらをもとにCFD計算を行って比較した結果の一覧をデータベースとして示した論文を発表した.

配布資料(抜粋,.pdf)はこちら
第18回 Chesapeake Sailing Yacht Symposium講演概要>(.pdf)はこちら
SC-2パネルの議事録(.pdf)はこちら



(6)チェサピークセーリングヨットシンポジウム報告(2) 複合材概要   鵜沢 潔

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同シンポジウムにおける,複合材関連講演の概要について報告された.

補足情報はこちら(.pdf)



(7)チェサピークセーリングヨットシンポジウム報告(3) CFD概要 田原裕介

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同シンポジウムにおける,CFD関連講演の概要について報告された.

プレゼンテーションファイル(.ppt)はこちら



5.懇親会

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講演会終了後,海王丸士官食堂において,盛大に懇親会が行われました.
雨宮船長をはじめ海王丸関係各位,ならびに他の会員各位にも,会場の設営準備,懇親会の計画・運営の全ての面に渡って 大変お世話になりました.
おかげさまで,復活をとげた海王丸において,大変印象深くまた意義深い研究会となりました.厚く御礼申し上げます。


6.次回予定

   日時:平成19年8月4日(土)
   場所:東京夢の島マリーナ会議室



(文責;増山,東野。なお一部の講演要旨は講演者ご自身に記述いただきました。)

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